書評 芥川龍之介『蜘蛛の糸・杜子春』新潮文庫

芥川龍之介の年少文学10作品が収められている。

  • 蜘蛛の糸
  • 犬と笛
  • 蜜柑
  • 魔術
  • 杜子春
  • アグニの神
  • トロッコ
  • 仙人
  • 猿蟹合戦

いずれの作品も短いので10分くらいのスキマ時間で読めると思う。

昔の古典やおとぎ話を題材としているが、あえて情報を少なめにすることで、主観的世界に没入しやすくしている。夏目漱石から「要領を得た」と称賛された芥川龍之介の筆力が感じられる。

「蜘蛛の糸」の話を知ったのは私が小学生の時である。といっても学校ではなく、熱で小学校を欠席している時に、たまたまNHK教育でやっていた人形劇で見た。

誰もいない静かな家で一人見ていたが、テレビで見たのはその一回きりにもかかわらず、今でも光景を思い出すことができる。それくらい出来のいい人形劇だった。

今はNHK for schoolのサイトでインターネット上から見ることができる。登録不要。視聴は無料である。

くもの糸 | こどもにんぎょうげきセレクション NHK for school

https://www2.nhk.or.jp/school/watch/bangumi/?das_id=D0005260039_00000

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