世界史 小テスト1 先史時代・古代オリエント

問1 問1 歴史区分について述べた正しい文を選びなさい。
A 文字の記録がない時代を先史時代といい、文字記録がある歴史時代と区別される。地域により異なるが、歴史時代は早くとも5500年前以降である。
B 地質時代区分では現在は更新世にあたる。
C 4回の氷期と3回の間氷期を繰り返した完新世は1万1700年前に終わった。
D 磨製石器は後期旧石器時代に現れた。

問2 化石人類について述べた文として正しいものを選びなさい。
A アウストラロピテクスは、骨や角で作った骨角器を用いていた。
B 猿人に属するクロマニョン人は、直立二足歩行していた。
C ネアンデルタール人は、死者の埋葬を行っていた。
D ジャワ原人は、ハンドアックスなどの磨製石器や火を使用していた。

問3 洞穴絵画について述べた文として正しいものを選びなさい。
A 洞穴絵画は新石器時代以降のものである。
B 旧人に属するネアンデルタール人が洞穴絵画を描いていたと考えられる。
C イタリアのアルタミラからも洞穴絵画が発見された。
D フランスのラスコーの洞窟からは、牛・馬・鹿などの動物の絵が発見された。

問4 農耕の開始について誤っている文を選びなさい。
A 約9000年前に最古の農耕が始まった。
B 紀元前5500年頃には灌漑農業が出現していた。
C 大河の流域で文明の発生を促進した。
D 金属器の登場によって農耕が始まった。

問5 古代オリエントについて述べた文として正しいものを選びなさい。
A メソポタミアでは、前6000年頃から都市文明が栄えた。
B ナイル川流域のエジプトでは、セム語族の人々が高度な文明を営んだ。
C 宗教の権威によって統治する神権政治が登場した。
D インダス川からメソポタミアにかけて「肥沃な三日月地帯」が形成された。

問6 古代メソポタミアについて述べた文として正しいものを選びなさい。
A 太陰暦や七曜制を用いていた。
B 前9000年頃には神官、戦士、職人、商人などの階級が生じていた。
C メソポタミア一体の宗教は一神教であった。
D ドラヴィダ系やインド=ヨーロッパ語系の遊牧民が都市国家を成立させた。

問7 楔形文字について述べた文として正しいものを選びなさい。
A この文字を使い始めた民族は、ウル・ウルクなどの都市国家を建設した。
B この文字を使い始めた民族は、神殿を中心に都市を建設し、鉄器を使用していた。
C この文字を使い始めた民族は、前3000年頃にファラオによる統一国家を建設した。
D この文字を使い始めた民族は、アクロポリスを中心に集住して都市国家を建設した。

次の文の空欄に入る用語を選びなさい。

問8 シュメール人は(  )と呼ばれる聖塔に都市の神を祀り、王を中心に神官・役人・戦士などの階級社会を成立させた。
A アクロポリス
B ピラミッド
C ジッグラト
D バベルの塔

問9 シュメール人は、前24世紀頃にセム語系の(  )に征服された。
A アムル人
B アッカド人
C カッシート人
D ヒッタイト人

問10  ハンムラビ法典について述べた文として誤っているものを選びなさい。
A 全メソポタミアを統一したハンムラビ王によって発布された。
B 「目には目を、歯に歯を」の復習法の原則に立っていた。
C 刑罰は被害者の身分によって違っていた。
D この法典を発布した王朝は、ヒッタイト人よって建国された。

解答・解説を読む
問1 A
258万年前から氷期と間氷期を繰り返した更新世が1万1700年前に終わり、温暖な完新世がおとずれた。同じ頃、打製石器から磨製石器への移行と農耕や牧畜の開始が見られた。


問2 C
骨角器は、約50万年前から、原人や旧人が使用していた形跡が見られる。釣り針や衣服を縫う針、かんざしなどの装飾品に使われていた。
クロマニョン人は新人。
ハンドアックスは打製石器。


問3 D
洞穴絵画は後期旧石器時代の4万年前から作られている。クロマニョン人の洞窟から見つかっている。スペインのアルタミラ洞窟で発見されたものが最初。


問4 D
金属器である青銅器が用いられたのは5000年前から。鉄器の使用は3500年前のヒッタイト人から。世界四大文明は大河流域から発生している。


問5 C
メソポタミアで都市が成立したのは紀元前3000年頃。肥沃な三日月地帯は、メソポタミアからシリア・パレスチナに至る地域を指す。エジプト語系の人々が古代エジプト文明を築いた。


問6 A
階級がはっきりしてくるのは、前3000年頃。古代メソポタミアは多神教で、各都市ごとの神を崇めていた。民族系統不明のシュメール人によってメソポタミア文明が築かれた。ドラヴィダ人はインダス文明を築いたインドの先住民で、インド=ヨーロッパ語族のアーリア人に征服された。


問7 A
シュメール人はアルファベットのもとになった楔形文字、農耕、太陰暦、七曜制、六十進法、車輪の発明で知られる。


問8 C
ジッグラトは「高い所」という意味。アクロポリスは古代ギリシア。ピラミッドは古代エジプト。バベルの塔は『旧約聖書』に出てくる架空の塔。


問9 B
シュメール人は、前2000年頃、セム語系のアッカド人に征服された。セム語系のアムル人は前1900年頃バビロン第1王朝(古バビロニア王国)を建国した。


問10 D
ハンムラビ王の治めたバビロン第1王朝は、前1595年ヒッタイト人により滅ぼされた。