百人一首 七十番歌

【原文】

寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ

良暹法師

【現代かなづかい】

さびしさに やどをたちいでて ながむれば いずこもおなじ あきのゆうぐれ

百人一首 六十四番歌

【原文】

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木

権中納言定頼

【現代かなづかい】

あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに あらわれわたる せぜのあじろぎ

百人一首 六十三番歌

【原文】

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな

左京大夫道雅

【現代かなづかい】

いまはただ おもいたえなん とばかりを ひとづてならで いうよしもがな