友達がミスしたり、気落ちしている時に「ドンマイ!」となぐさめの言葉をかけることがある。スポーツ少年がよく使う和製英語だが、英語圏では実際はどう言っているのか?
ドンマイはDon’t mind.が元になった和製英語だが、まずmindの意味を確認しよう。
mind は「気にする」のほかに「いやがる」「迷惑に思う」という意味もある。
Do you mind if I smoke here?
ここでタバコを吸っても構いませんか?
-No,not at all.
-ええ、よろしいですよ。
というように、相手に迷惑をかけるかもしれない文脈で使う。
テストで赤点を取った友人に、”Don’t mind.”と声かけると、まるで友人に迷惑かけられたようなニュアンスになるので不自然。
「大したことない。気にするな」という意味では、Never mind.という表現もある。
What did you say?
いま何て言った?
-Never mind.
気にしないで。
何か言いかけてやめた時の「何でもない」という場面でNever mind.を使うので、落ち込んでいる人をなぐさめる「ドンマイ」とは少し違うようだ。
結局、「気にするな」の意味を正確に捉えると、「心配するな」「くよくよするな」ということだから、worryを使って、
Don’t worry.というのが、いちばん近い。
I’m sorry.
ごめんなさい。
-Don’t worry about it.
気にしなくていいよ。
Don’t worry.だけでもいいが、Don’t worry about it.の方がより丁寧な言い方になる。

