百人一首 九番歌

【原文・歴史的仮名遣い】

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に

小野小町

【ひらがな表記・現代かなづかい】

はなのいろは うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに

【現代語訳】

桜の花の色は、すっかりあせてしまったなあ。むなしく長雨の降り続いた間に。振り返ってわが身の上を思えば、恋の思いに明け暮れて、むなしくもの思いにふけっている間に、美しい容色も衰えてしまったことだ。

コメントする