百人一首 七十六番歌

【原文】

わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波

法性寺入道前関白太政大臣

【現代かなづかい】

わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもいにまごう おきつしらなみ

百人一首 七十四番歌

【原文】

憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ 激しかけとは 祈らぬものを

源俊頼朝臣

【現代かなづかい】

うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを

百人一首 七十二番歌

【原文】

音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ

祐子内親王家紀伊

【現代かなづかい】

おとにきく たかしのはまの あだなみの かけじやそでの ぬれもこそすれ

百人一首 七十番歌

【原文】

寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ

良暹法師

【現代かなづかい】

さびしさに やどをたちいでて ながむれば いずこもおなじ あきのゆうぐれ